【コラム】構築編2ーenvironment,surroundー
前回の説明でデッキを構築する際に環境がとても重要だということを理解していただけたと思います。では、今回は環境の読み取り方について書いていきたいと思います。
え?環境なんて場所によってマチマチで見当がつかないだろ?といわれると思いますが考えても見てください。
自分が仮に最後まで勝ち進んだと仮定すると、戦うことになるデッキは同じく、勝ち進んだデッキになるんです。
つまり何が言いたいかというと、序盤に当たる見当のつかないデッキよりもデッキパターンが固定されている、いわゆるガチデッキのほうが最終的に戦うことになりますよね?
結局、勝ち進んでいないならばデッキの対策なんてしても意味がないんです。だってそもそも戦わないんですから。よって最終的に戦うことになるデッキのことだけ考えればデッキパターンも固定されてきて対策も練りやすくなります。
〜デッキパターンを抑える〜
デュエルマスターズには様々なデッキパターンがありますが、地雷を含めても多く見積もって勝てるデッキは6パターンくらいだとおもいます。
デッキをパターン化するとき皆さまはどのようにデッキをカテゴライズしているでしょうか。たとえば、質問です。
Q.マッドロマノフは一般的に勝率がいいですが、それはなぜでしょう
という質問があったとしてどう答えますか?
たいてい、5コストで6コストのカードを踏み倒せるだとか、ベタートゥモローで他に2体いれば殴りきれるとかいった回答ではないでしょうか?
その通りだと俺も思います。ですが、これは根本的な回答です。強いカードを使えば強い、といったあたりまえの回答なんだと思います。
では、質問を変えてみましょう
Q.マッドロマノフデッキの弱点はなんでしょう?
これもすんなり答えられると思います。トリガーやPの高いブロッカー、シノビに弱いです。
ではその理由はなんでしょう?
A.クリーチャー自体のパワーが低いから。
ここだと思います。
こういう風に弱点に気付き、その弱点を埋め合わせるような構築をすればデッキは強くなります。
そして次は環境と照らし合わせて、カード名でいいます。
Q.マッドロマノフの弱点はなんでしょう
A.ローズキャッスル、P4000以上のブロッカー、地獄スクラッパー
ローズキャッスルは並べるクリーチャーのPが小さいから(アンタッチャブル等)。P4000以上のブロッカーはそのアンタッチャブルを呼び出すボルシャックホールで焼けるカードが3000までだから。スクラッパーはどうしもマッドで一度は盾を殴らなければならず、その際に踏む可能性があるから。
こんな感じだと思います。
そもそも、デッキには必ず弱点があります。弱点のないデッキなんて存在したらみんな同じデッキを使うはずです。
その弱点を見極め、そこを突く構築ができるようになれるのが理想です。
〜では弱点を見極めるためにはどうすればいいのか〜
これは俺流のやり方なんですが、俺はカードを点でみています。
あっ、点ってのは言い方が悪いですね^^;簡単に言うとカード一枚一枚に書かれていることを頭の中で返還しているんです。
たとえばコダマンマ
黒
2コスト
P2000
登場時盾からワンドロー
ってのがこのカードの概要だと思います。これを
・マッドに積める2コストでローズを割れるカード
・ゴーストタッチみたいに手札を刈り取る環境で手札を減らさずにバトルゾーンにクリーチャーを並べられるカード
・3ターン目から殴り続けると、マッド登場時にちょうど盾が3枚→ベターで並べるカードを一枚減らせる
・マッドも殴ることを想定すると、ボルシャックホールから出た若武者が次のターンに覚醒する
といった風に見てます。
上の2つの要素は環境に対する答え、下の二つはデッキそのもの(基盤)に対する答え
このようにデッキに積むカードが環境、なおかつデッキにかみ合ってるカードを選択することが大切です。
この場合でいうと、コダマンマというカードはマッドロマノフの弱点をカバーしてくれているカードだと言えます。
つまり逆を言うと
戦う相手、すなわち環境を理解していないと基盤から先のデッキを組み立てることは不可能といえます。
基盤だけで勝ち進めるならば差は生まれません。差が生まれるからこそ、そこに何かしら隠された意図があるんです。物事には何かしら原因と理由があります。そういったものを見極めることがデッキビルダーとして必要な要素のひとつだと思います。
〜具体的には〜
どんな場所でも1人、2人くらいは強い人がいます。
その人と戦ってみて入ってるカードを見て、なぜこれがあるのか、なんのためのカードなのか。そういったことを考えることはとても大切なことです。てっとり早くコピーする人もいますが、それでは次につながりません。環境を理解し、デッキを構成するカード一枚一枚の役割を理解してください。それがデッキを自分で組めるようになる第一歩だと思います。
≪まとめ≫
・環境を読み取る際、なぜこのデッキがガチデッキにカテゴライズされているのか具体的な理由を理解する
・環境を読み取り、自分がデッキを組む上で何が必要かを考える
・かみ合わせを考え、いろいろと発想を広げていく
・デッキを回す。答えを見つけるためには回すしかありません。(※ですが環境を読み取ってきちんとデッキの方向性を決めて考えて回すことが必須です)
次回はプレイングに行きたいと思います。もしかしたらまだ書きたいことを思いつけば構築編を書くかもしれませんが・・・・